認知症疾患医療センター

Medical Center for Dementia

当院は山梨県からの委託を受けて「認知症疾患医療センター」を設置しています。
峡西病院認知症疾患医療センターでは「診断と専門的治療」・「相談への応対」・「研修会や家族教師の開催」を行っています。

峡西病院 南山会 特定医療法人 山梨県 南アルプス市

認知症とは

認知症は、物忘れが進行していく病気です。しかし、早期に診断を受けて治療を開始し、それぞれの段階で適切な対処をすることで、進行を遅らせたり、自分らしい生活を長く続けたりすることができます。
峡西病院では、認知症になっても「その人らしさ100パーセント」が実現できることを目指して、認知症の専門的治療を提供しています。

さまざまなご相談 FAQ

峡西病院 認知症疾患医療センターでは、さまざまなご相談をお受けしていおります。
その一部をご紹介いたします。下記に記載がないご相談については、お気軽にセンターまでお問い合わせください。

役場から「脳ドッグを受けてください」という通知が来たから行ってみよう。と切り出す方法が一般的です。もし、受診を拒否されてしまう場合は、家族以外の第三者から提案するとスムーズに応じてくださることもあります。当院では、受診日の前に当院のスタッフがご自宅に訪問して、受診を促す取り組み(初診前訪問)を行っています。利用希望がありましたら、受診予約の際にお申し出下さい。

認知症は「脳が萎縮する病気」として広く知られています。しかしそれだけでなく認知症になると、脳内の神経伝達物質(脳の神経細胞同士が分泌する物質)のバランスも崩れてしまいます。その影響で、人によっては眠れなくなったり、イライラしやすくなったりします。そういった症状は、精神科の薬剤を使用することで改善が見込めますので、安心してお越しください。

認知症による物忘れは「体験自体を忘れてしまう」ことが特徴です。たとえば、家族全員で朝ご飯を食べました。しかし1時間後にお義父さんから「ご飯がまだか?」と聞かれました。もう食べたことを伝えても、食べたこと自体を忘れています。このように自分が体験したこと自体を忘れてしまい、他の人から指摘されても思い出せない場合は認知症が疑われます。他にも何か気になるご様子がありましたら、気兼ねなくご相談ください。

「高齢で物忘れがある」というとすぐに認知症が思い浮かびますが、実は「詳しく検査をしてみたら、うつ病だった」ということがよくあります。うつ病になると不眠や気分の落ち込み、食欲低下などの症状の他、物事を考える機能が抑制されたり、物忘れをしやすくなります。そのため、高齢者のうつ病は認知症と間違われやすい傾向があります。認知症とうつ病では治療方法も異なりますので、精神科での十分な検査をお勧めします。

「鍵を隠す」「車を売る」など強引な手立てもありますが、ご本人を怒らせてしまうことがあります。お勧めは「病院の医師から乗らないように言ってもらう」「わざとバッテリーを上げて『もう故障したから乗れないね』と説明する」などの方法があります。ポイントは、なるべくご本人の自尊心を傷つけず、納得していただける理由を探すことです。当院の認知症疾患医療センターでも一緒に考えることができますので、ご相談ください。

介護サービスについては介護保険を、金銭面や医療費については自立支援医療や重度心身障害者医療費助成制度などをご紹介できます。介護保険については下部のPDF【介護サービスの利用方法】を、自立支援医療や重度心身障害者医療費助成制度については当院ホームページの【こんなことでお悩みではないですか】のページをご覧ください。詳しい説明をお聞きになりたい場合は認知症疾患医療センターにお問い合せください。

事実と異なることであってもご本人にとっては事実なので、むやみに否定すると混乱や怒りに繋がってしまいます。無理に訂正しようとするより、その方のお話をよく聞いて受け止め、お話を合わせることで穏やかに過ごせることの方が大切です。当院認知症疾患医療センターでは、ご家族向けの教室を定期開催しています。詳しい対応方法のコツなどを知りたい方は、次回開催日をご案内致しますのでご連絡ください。

お問い合わせ先

認知症の診断を受けていない方でも、まずはお気軽にご相談ください。
峡西病院 認知症疾患医療センター 担当 川口

対応時間 (月~金) 9:15~16:45
(土) 9:15~12:00
電話番号 (代表)055-282-2151
(FAX)055-284-4886

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